登山時期
- 積雪期
- 積雪注意期
- 無雪期
- 無雪期の服装・持ち物
- 積雪期、積雪注意期の服装・持ち物
無雪期の服装・持ち物
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半袖または長袖の薄手シャツ(Tシャツなど)
歩くと汗をかき、それが冷えると体力を奪います。肌に触れる服は吸水速乾性のものを選びましょう。
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着脱しやすい長袖シャツ(襟付きシャツなど)
ふもとといえども、標高の高い高原です。歩いたときは暑く、夏でも休憩中や朝夕は肌寒いですので、はおりもののシャツなど、着脱しやすい長袖を持参しましょう。虫や日差しからも肌を守ります。
真夏以外の時期、また夏でも夜間や早朝に外に出たい場合は、必ずフリースやダウンなどの防寒着を持参します。 -
ズボン(長ズボン または 機能性タイツ+ショートパンツなど)
伸縮性のあるものが歩きやすいです。ジーンズなどはごわついて歩きにくいでしょう。
転倒時、また、草や虫からの肌の保護、また夕方や雨天時に急に冷え込むことを考えて、ショートパンツや山スカートでも肌を出さず、下にタイツを履くなどしましょう。 -
帽子
標高の高い場所は日差しが強いことがあります。歩くのに適した、つばのある帽子をかぶりましょう。
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靴下
長時間歩行に適した、厚み・クッション性のあるものを履きましょう。靴下は、替えがあると安心です。
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アンダーウェア
下着は普通のものでかまいませんが、運動用のものだとより快適かもしれません。
面積の大きい下着や肌着は、吸水速乾性があるとよいでしょう。
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ズボン(長ズボン または 機能性タイツ+ショートパンツなど)
伸縮性のあるものが歩きやすいです。ジーンズなどはごわついて歩きにくいでしょう。
ジャージ素材は風を通すので気温が下がると寒いかもしれません。
転倒時、また、草や虫からの肌の保護、また夕方や雨天時に急に冷え込むことを考えて、ショートパンツや山スカートでも肌を出さず、下にタイツを履くなどしましょう。
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半袖または長袖の薄手シャツ(Tシャツなど)
急な道を歩くと汗をかいて服が濡れ、休憩時にそれが冷えてしまい、体力を奪います。
これは、気温が低くて急傾斜の多い、標高の高い場所ではよりいっそう激しくなります。
肌に触れる服は、吸水速乾性のものを選びましょう。
肌に汗が残らず、肌から離れたところで速乾してくれるようなインナーを使うのもおすすめです。 -
防寒着
朝晩は冷え込みます。必ずフリースやダウンなどの防寒着を持参します。
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ズボン(長ズボン または 機能性タイツ+ショートパンツなど)
伸縮性のあるものにしましょう。綿だけの素材は避けます。
ジャージ素材は風を通すので気温が下がると寒いかもしれません。
ショートパンツの場合、岩で肌を傷つけることもあり、気温も低いため、肌を出さず、下にタイツを履くなどしましょう。
(なお、急傾斜やはしごのあるルートでは山スカートはおすすめしません。) -
手袋
岩や鎖を手でつかむようなルートの場合、滑り止め付きの手袋があると、痛くないですし、冷たくないので、快適です。
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帽子
標高の高い場所は日差しが強いことがあります。歩くのに適した、つばのある帽子をかぶりましょう。
風で飛ばないようにしましょう。 -
ヘルメット
槍・穂高山域などでは、近年、落石が増えています。
スピードの早い落石はよけるのも難しいため、ヘルメットをかぶって頭部を守っておくことで致命傷を防げます。
また転滑落の際にも、頭部を保護して命を守れる可能性があります。
着替えについて
背負うのであれば、あれもこれも、と入れてしまうと、背負える量を超えてしまいます。
雨で濡れてしまったときに、どうしても着替えたいであろうものを優先します(靴下、Tシャツ)。
下山後に温泉などへ行くならば、その時に着替えたいものも用意します。
宿や車に置いておけるとしても、着替え以外の荷物も含め、大荷物になりすぎないようにしましょう。
ザック(リュックサック)・登山靴(トレッキングシューズ)アウトドアシューズについて
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ザック
ふもとの散策でも手持ちのかばんより、ザックに荷物を入れたほうがよいでしょう。
長時間背負っても疲れない登山用のものがおすすめです。日帰り〜山小屋1泊なら、容量は25〜35L程度。
それに入りきる荷物の量にするのがよいでしょう。
貴重品はウエストポーチなどにまとめると、小屋内などで便利です。 -
登山靴
平らな土の道を歩くだけならば、歩き慣れたスニーカーでも良いでしょう。
滑りやすい木道・林道や、雨の時や、多少石の上を歩くような登山道の散策をするようであれば、小石や泥を防ぐミドル〜ハイカットで、底のしっかりした、できれば防水の、登山靴(トレッキングシューズ)が良いです。
なお、岩稜用の登山靴は、靴底や足首が固く作ってあるので、慣れていないと痛くなることも。
『ザックに入れておくもの』
水筒
歩く距離に応じて、十分な水分を携行しましょう。
水筒はペットボトルで代用する場合もあります。
雨具(上下のわかれたレインウェア)
雨天時だけでなく、防風・防寒にも利用できます。防水だけで透湿性がない雨具だと、行動中はサウナスーツ状態となり汗をかき、内部で濡れてしまい、結果として体を冷やします。
(多くの人が「雨が染みていると思った」と言います。)なるべく、透湿性能の高いものを選びましょう。
ヘッドランプ
散策中に夕暮れを迎えてしまった時のほか、夜の山小屋内が暗かったときにも使いますので、必携です。電池は新品を入れるか、予備を持つこと。
積雪期・積雪注意期の服装・持ち物
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速乾性と保温性の高いインナーウェア・防寒タイツ
吸水速乾性がなく、保温性だけが高いインナーだと、汗をかいて肌が濡れた状態になり、それが冷えてしまうことがあります(汗冷え)。
肌に汗が残らず、肌から離れたところで速乾してくれるようなインナーがおすすめです。 -
ズボン
動きやすいもの。防寒タイツがしっかりしていれば、ズボンが冬期用でなくともよいでしょう。
タイツの性能が不安であれば、あたたかいズボンを履きましょう。 -
アンダーウェア
下着は普通のものでかまいませんが、運動用のものだとより快適かもしれません。
面積の大きい下着や肌着は、吸水速乾性があるとよいでしょう。 -
防寒の薄手〜中程度の上着(フリース、ダウンなど、いわゆるミドルウェア)
汗を適度に含みながら空気の層によって温度を保ち、できるだけ吸収した汗を発散していってくれるものを選びましょう。
必要に応じて枚数を増やしましょう。 -
スノーアウターパンツ・スノーアウタージャケット
ふもとの散策で、昼も気温が氷点下といった状況でなければ、レインウェアでもよいでしょう。
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スパッツ・ゲイター
すねの辺りから靴と裾を覆い、雪などの侵入を防ぐものです。
ふもとでは必要ない場合が多いですが、深い雪を歩くときはあるとよいでしょう。 -
手袋
あたたかく、防水性能のあるものがよいでしょう。防水性能のない手袋の場合、替えを持つこと。
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帽子
ニットなどの暖かいもの。帽子かネックウォーマーで耳も隠せること。
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ネックウォーマー
フリースなどの暖かいもの。帽子かネックウォーマーで耳も隠せること。
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スノーアウターパンツ(防水、防風性能が高いもの)
強度のあるものがおすすめです。
サイドがすべてジッパーで、靴のまま着脱できるものもあります。状況によってはレインウェアで代用できます。 -
スノーアウタージャケット(防水、防風性能が高いもの)
防風性能が高く、かつ、ベンチレーション(通風口)を大きくあけられるものが便利です。
ポケットの位置なども重要になるので、よく検討して購入しましょう。状況によってはレインウェアで代用できます。。 -
手袋
行動可否を左右します。あたたかく、防水性能のあるものがよいでしょう。
状況によっては、インナー手袋とアウター手袋を組み合わせます。インナー手袋は替えを持つこと。。 -
帽子
標高の高い場所は日差しが強いことがあります。歩くのに適した、つばのある帽子をかぶりましょう。
風で飛ばないようにしましょう。。 -
ヘルメット
槍・穂高山域などでは、近年、落石が増えています。
スピードの早い落石はよけるのも難しいため、ヘルメットをかぶって頭部を守っておくことで致命傷を防げます。
また転滑落の際にも、頭部を保護して命を守れる可能性があります。。 -
目出帽(=バラクラバ)
吹雪の際は必需品。顔の凍傷を防ぎます。体感気温が氷点下とならないようであれば必要ないです。。
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サングラス・ゴーグル
積雪時は、雪に反射した強い太陽光で目を痛めることがあります(雪目)。必ず持参しましょう。。
登山靴・トレッキングシューズ(防水、ハイカット)・雪山用登山靴について
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登山靴
靴底が滑りにくいものを。経年によりゴムが固くなり、滑りやすくなるので注意。
軽アイゼンやアイゼンを使用する場合は、靴の種類や相性によって装着が出来ない、またはしにくい場合があるので、事前に確認しましょう。
岩稜用で防寒性能が高い物は固くて歩きにくいことがあるのでよく慣れておきましょう。
歩行・行動用具
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水筒・保温ポット
気温が氷点下になる場合は、凍らない水筒を。
保温ポットで温かい飲み物を、またできればコンロ一式を持参しておくのがよいでしょう。 -
ヘッドランプ
必携です。
電池は新品を入れるか、予備を持つこと。 -
雨具(上下のわかれたレインウェア)
雨天時だけでなく、防風・防寒にも利用できます。防水だけで透湿性がない雨具だと、行動中はサウナスーツ状態となり汗をかき、内部で濡れてしまい、結果として体を冷やします。(多くの人が「雨が染みていると思った」と言います)なるべく、透湿性能の高いものを選びましょう。
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ストック
スキーなどで使用するのに似た杖状の器具。
トレッキングポール。無雪期の歩行でバランスをとるのに使う人もいます。
ピッケルが必要ない程度の雪上散策には、ストックがあると楽で便利です。 -
スノーシュー・輪かん
必要であれば持参。
つぼ足(通常の靴)では深く埋もれてしまうような雪面状態の時に、平原〜緩斜面では、これらの板状の歩行用具を使うと快適に散策できます。経験者とともに使用するのがよいでしょう。 -
ピッケル
手に持って使用する滑り止め器具。
滑落しかけた際に停止させることや、制御しながらの滑り降りなどにも使います。
事前に器具の使い方ならびに雪上歩行のしかたをよく訓練しておく必要があります。 -
アイゼン・軽アイゼン
靴につける爪状の滑り止め。軽アイゼンは、夏用登山靴でもつけられることが多く、爪の数が4〜6本のものが多いです。
平らな場所でも、よく凍結した道、多少の傾斜を歩く場合、あった方がよいでしょう。
ルートと雪・氷の状況によって必要性を判断します。
積雪や凍結した急斜面の登り下りには、前後爪付き(10〜12本)のアイゼンが必要になります。
事前に器具の脱着、使い方ならびに雪上歩行のしかたをよく訓練しておく必要があります。 -
ロープ・ザイルと確保用具
一般ルートでも必要があれば持参。
積雪、残雪時の稜線上の行動は、確保した方が安全な場面も多いかもしれません。これらを使う場合、使い方を確実に学んでおくことが必要ですが、十分な経験のない場合は逆に危険です。なるべく安全なところで経験を積んでください。
持ち物チェック
時期や場所に関係なく共通する持ち物です。
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身分証明書・健康保険証(コピー)
万一のために携行して下さい。
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登山計画書の控え
家族、登山口に提出。自分でも控えを持ち、記載していない行動はしないようにしましょう。
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地図・コンパス
距離が正確でない概念図や、一部分しかないようなものでなく、行動する全範囲をカバーする正確なものを持参しましょう。
コンパスは使い方を学んでおきましょう。 -
携帯電話・充電器や予備電池
電波の不安定な山中では電池が早く消耗します。
必要ない時は電源オフや機内モードに。 -
100円硬貨
トイレや公衆電話などに必要なことがあります。
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日焼け止め・リップクリーム
標高が高いと日焼けをしやすいです。
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ティッシュペーパー
トイレットペーパーがないこともあるので、すぐ出せる場所に。
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タオル・手ぬぐい
汗をふいたり、雨天時に泥で汚れた物をふいたりと、2枚以上あると便利です。
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着替え袋・ビニール袋
持ち込んだゴミは基本的に持ち帰ります。
濡れたり、汚れたりした着替えを入れることもあるでしょう。 -
時計
時間がわからないと、どれぐらい歩いたのか、いつごろ夕暮れなのかがわからず危険です。腕時計をつけていきましょう。
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行動食
行動中や休憩中に食べられるお菓子など。
アメ、溶けないタイプのチョコ、パンなどが一般的。味にバリエーションを持たせておくとよいです。おにぎりなどもGOOD。
登山中はカロリーを多く消費するため、どんどん行動食をとりましょう。 -
非常食
時非常時のために行動食とは別にしておきます。
カロリーがとれるものを。 -
ツェルト
緊急時に風雨をよけ、一夜を明かす等の用途。
使い方を予習しましょう。 -
常備薬・テーピングテープ
必要なものがすぐに手に入らない場所へ行く事を忘れずに。
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ライター・マッチ
緊急時に必要なことがあります。
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ホイッスル
緊急時に助けを呼びます。